「お焚き上げ」は、物を大切にする日本の古くからの考え方に基づき、平安時代から受け継がれてきた美しい伝統行事の1つです。
ご自分の愛用してきたものや大切なもの、故人のものを火で燃やし、浄化・供養することで、心安らかに手放すことができます。
本記事では、お焚き上げの意味と由来、効果、お焚き上げを依頼できる場所と具体的な手順、費用感について詳しくご紹介します。
近くに、お焚き上げできる神社・お寺がない!
でも、お守り・御札・人形etc,を早く手放したい…
そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、お品を封筒や箱に入れて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。
✅ プラスチックなど不燃物も受付可能
✅ 個数制限なし、規定サイズ内なら何個でも受付可能
✅ クレジットカード、オンライン決済可
寺社への持ち込みが面倒な方、今すぐ手放したいものがある方はぜひ活用してみてください。
「お焚き上げ」とは?
「お焚き上げ」とは、神仏に関係するもの・大切な方の遺品・不用になった愛用品などを供養して焼却する古くから受け継がれてきた宗教儀式です。仏教と神道ではお焚き上げの解釈が異なります。
仏教 | 思い出の品を焚き上げ”故人に返す”儀式 |
神道 | 火の神の力を借りて、お守りや御札を焚き上げ”天界に還す”儀式 |
一番身近なお焚き上げは、お正月の風物詩とも言える、神社やお寺に前年のお守りやお札を持ち寄って浄火してもらう「どんど焼き」です。
お焚き上げの対象となる物の範囲は広く、人形供養もお焚き上げの一種になります。
お焚き上げの起源
お焚き上げの起源は古く、平安時代に遡ります。
宮中での神事の際に、場の浄化や神を招く意味を込めて焚かれた「庭燎」という特別なかがり火が由来とされ、特に陰陽師によって国家安泰を願って行われた「左義長」という火祭りがお焚き上げの起源とされています。
この神事が、仏教の火を焚いて供物をして御祈祷する「護摩法要」と結びつき、今日のお焚き上げ供養となったとされています。
古くから日本では、「物には気持ちが宿る」と言われてきました。そして「火は、穢れを清めて魂を天に返す力や、神仏に祈りを届ける力がある、神聖なもの」と考えられてきました。
そのため、大切なお品を感謝の気持ちとともに火で燃やすことで浄化・供養するという風習が受け継がれてきたのです。
お焚き上げをしてもらえる場所と費用
神社・お寺
最も身近にお焚き上げできる場所は、神社・お寺に設置されている「納札所」です。
毎年初詣の際に返納したお守りや御札は、神職・僧侶によりご祈祷、供養され、境内でお焚き上げされます。
お守り・御札以外にも、故人の遺品や人形、思い入れのあるお品のお焚き上げを受け付けている神社・お寺が全国にあります。
菩提寺がある方は、お焚き上げを行なっているか問い合わせてみると良いでしょう。
多くの寺社では不燃物を受け付けておらず、中には自社の物以外を受け付けていないところもあるため、必ず事前に確認するようにしましょう。
近年では環境負荷への配慮から、お焚き上げを行なっていない寺社も増えています。
中には郵送で受け付けている寺社もあるので、近隣にお焚き上げできる神社・お寺がない場合は、郵送での依頼を検討しましょう。
メリット | ◯近隣の寺社でお焚き上げしてもらえる |
デメリット | ×お焚き上げを行なっている寺社が少ない ×金額が不明瞭な寺社が多い ×不燃物を受け付けていない寺社が殆ど ×事前に電話での問い合わせが必要 ×持ち込み当日にお焚き上げしてもらえない可能性がある |
神社・お寺のお焚き上げ費用
費用は寺社や物の種類・サイズにより異なりますが、3,000〜1万円が相場となります。
お焚き上げには、複数の依頼主の物を一緒にご祈祷する「合同供養」と、1人の依頼主のお品を個別にご祈祷する「個別供養」の2種類あり、個別供養の場合、費用は1〜3万円程度が相場となります。
主な種類と金額は以下になります。
お守り・御札 | 1点 お気持ち(無料) 複数 〜3,000円程度 |
人形・ぬいぐるみ | 1体 1,000〜5,000円程度 1箱 3,000〜1万円程度 |
神棚 | 5,000〜1万円程度 ※サイズにより異なる |
仏壇 | 2〜3万円程度 ※サイズにより異なる |
神社・お寺でのお焚き上げの流れ
- お焚き上げ依頼の連絡をする
- 寺社にお焚き上げしたい物を持ち込む(郵送の場合は宅配便で送る)
- 費用を支払う(郵便の場合、事前に振込または現金書留で送金する)
- 神職・僧侶によるお焚き上げが行われる(郵送の場合、お焚き上げ終了後にハガキなどで通知が届く)
支払い方法、表書き
中には、費用が「お気持ち」となっている神社・お寺も多くあります。
その場合は、「白地のし袋」に1万円以上を包んで表書きを記し納めるのが一般的です。
神社・お寺によって表書きの書き方が異なります。
神社の場合 | 「玉串料」または「初穂料」 |
お寺の場合 | 「御布施」 |
「初穂料」は慶事に使われる印象が強いため「玉串料」とすることがおすすめです。または「御焚上料」と書くこともできます。
どんど焼き(左義長・どんと焼き)
小正月の時期(1月15日頃)に、全国各地の神社やお寺、田んぼや土手などで、しめ縄やお正月飾りをお焚き上げする「どんど焼き」。
どんど焼きは、飾り終えた門松やしめ縄などの正月飾りを燃やすことで、正月にお迎えした歳神様を見送り、新年の無病息災や家内安全の願いをこめて一年の幸せを祈願する行事です。
地域によって名称が異なり、左義長(さぎちょう)、とんど焼きなどと呼ぶところもあります。
神聖な火の力で清め、満月の力によって浄化することで、一年間の災いや悪運を払うことができると考えられています。
どんど焼きの費用は無料の場合が殆どですが、賽銭箱がある場所では、お賽銭を入れて感謝の気持ちを示すようにしましょう。
お焚き上げの対象となる物は場所により異なります。
主な対象品はしめ縄や正月飾り、門松、書き初め、ダルマ、お守り・御札など。
人形・ぬいぐるみ類をはじめ、不燃性の物は受付けていない場合が殆どです。
自社以外の物を受け付けていないところもあるため、必ず事前に確認するようにしましょう。
メリット | ◯近隣の寺社・場所でお焚き上げしてもらえる |
デメリット | ×開催日時に合わせて持ち込みが必要 ×不燃物を受付けていない場所が殆ど ×自社の物以外NGの場合もある |
遺品整理業者・不用品回収業者
遺品整理・不用品処分の際に出た物をお焚き上げしたい場合は、遺品整理業者・不用品回収業者に依頼する方法もおすすめです。
中には無料で供養・お焚き上げサービスを行なっている業者もあり、不燃物や大きい家財道具なども供養・処分してもらえるので、物の処分とお焚き上げを同時に済ませることができます。
遺品整理・不用品回収の費用は業者により異なりますが、遺品整理の場合、1R・1Kあたり5〜8万円。不用品回収の場合、軽トラック1台あたり8,000〜1.5万円が相場となっており、お焚き上げしたい物の量が少ない場合は割高になります。
※遺品整理・処分費用とは別に、追加で供養料が設定されている場合があります
メリット | ◯不燃性の物・大型家財も処分してもらえる |
デメリット | ×処分費用・コストが高い |
郵送するだけでOK「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめ
- いますぐお焚き上げを依頼したい
- 近くにお焚き上げを依頼できる寺社がない
- 複数の物をまとめてお焚き上げしたい
- 費用を抑えたい
という方におすすめなのが、祐徳稲荷神社が行っている「神社のお焚き上げ」サービスです。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)では、郵送でのお焚き上げを通年で受け付けており、スマホからいつでも簡単にお焚き上げを依頼することができます。
申し込み・お焚き上げの手順は以下の通り。
- サイトから「お焚き上げキット」を注文する
- 自宅にキットが届く
- お品を封筒(または箱)に詰めて神社に送る
- 神社で供養・お焚き上げが行われる
- お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く(郵送も可)
物を送る際の送料は神社が負担してくれるほか、支払いにはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が利用可能。
月1〜2ペースでお焚き上げが開催されているので、送ってから最短1ヶ月でお焚き上げが可能です。
お焚き上げキットは物の種類・サイズごとに様々な種類が用意されており、一番安い「レタータイプS」のキットは1,980円〜。「ボックスタイプ」のキットは7,480円〜と良心的な価格設定。
人形・ぬいぐるみ専用のお得な「人形供養キット」(14,900円〜)も用意されています。
いずれも個数制限はなく、規定サイズ内であれは何個でも送ることができるので、寺社に直接依頼するよりも安くお焚き上げできる可能性があります。
不燃物も受け付けているので、ガラスケース付きの人形や、プラスチック・金属製のお品もそのまま送ることができます。
メリット | ◯郵送でいつでも依頼、最短1.5ヶ月でお焚き上げしてもらえる ◯祐徳稲荷神社で供養してもらえる ◯送料無料(神社が負担) ◯規定サイズ内なら個数制限なし ◯クレジット、オンライン決済可能 ◯不燃性の物も受付可能 |
デメリット | ×送るものが少ない場合、費用が割高 |
お焚き上げの料金、費用相場
お焚き上げの費用は寺社や開催場所、業者により異なりますが、1点あたり数千円、1箱あたり1万円が相場となります。
供養・お焚き上げの主な依頼先と主なお品ごとの費用相場をまとめてみました。
神社のお焚き上げ | どんど焼き | 神社・お寺 | |
お守り・御札 | 1,980円〜 | お気持ち | お気持ち |
人形・ぬいぐるみ | 1箱7,480円〜 | 不可 | 1体2,000〜5,000円 1箱5,000〜1万円程度 |
神棚 | 7,480円〜 | お気持ち | 5,000円〜1万円程度 ※サイズにより異なる |
仏壇 | × | × | 2〜3万円程度 ※サイズにより異なる |
開催頻度 | 通年(月1〜2回) | 年1回 | 通年 ※寺社により異なる |
受付方法 | 郵送 | 持ち込み | 持ち込み 郵送(一部) |
メリット | ◯クレジット・オンライン決済可能 ◯不燃物も受付可能 ◯個数制限なし ◯送料無料 |
◯費用が抑えられる | ◯近隣の寺社で供養してもらえる |
デメリット | 預ける物が少ない場合、費用が割高 | ×不燃物は受付不可 | ×不燃物は受付不可 |
どんど焼き、神社・お寺に直接持ち込む場合は、場所により開催日時が異なるため、必ず事前に確認しましょう。
いずれも不燃物の受付NGの場合が多く、自社の物以外を受付けていないところもあるため、今すぐお焚き上げしたいものがある方は「神社のお焚き上げ」サービスを活用しましょう。
無料でお焚き上げする方法はある?
お守り・御札は神社・お寺の「納札書」に納めるだけでお焚き上げができます。費用は無料ですが、お賽銭で気持ちを示すようにしましょう。
個数によっては数千円費用がかかる場合もあるため、古いお守りをまとめてお焚き上げしたい場合は「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめです。
「どんど焼き」も無料で受け付けている場合が殆どですが、賽銭箱がある場合は、気持ちの額だけお賽銭を入れてください。
お焚き上げができないもの
原則的に、燃えないお品、燃やすと有害なものは環境負荷への配慮からお焚き上げできない場合が殆どです。
そのため不燃性の物を受け付けていない神社・お寺が多く、受け付けている場所であっても、お焚き上げはせず「産業廃棄物」として処理されます。
その場合も神職・僧侶によるご祈祷、供養はきちんと行われるので、遺品など処分に抵抗のあるもの、気持ちの整理が必要なものは供養・お焚き上げを依頼すると良いでしょう。
お焚き上げできない物の例
- パソコンや家電などの電子機器
- ビニール、プラスチック製品
- ガラス製品
- 引火性があるもの(お酒やアルコール)
- 有害物質が発生するもの
処分する前にお焚き上げが必要なもの
お守り・御札
お守り・御札のご利益は、1年間を目処にその効果が薄れてしまうと言われています。
初詣などで授かったお守り・御札は、翌年の初詣で返納するようにしましょう。
お守り・御札には神仏のご神体が宿っていると考えれており、お焚き上げをすることで元の場所に戻って頂くという意味があります。
神社・お寺にある「納札所」に、または寺社で開催される「どんど焼き」に持ち込む形で返納・お焚き上げすることができます。
費用は無料(お気持ち)としている場合が殆どですが、賽銭箱がある場合は、感謝の気持ちをお賽銭で示すようにしましょう。返納する数によっては数千円費用がかかる場合があります。
人形類(雛人形・五月人形・日本人形)
雛人形・五月人形・日本人形など、子供の成長を見守ってきた大切な人形には、様々な人の思いが込められています。
平安時代に幼児の厄除けとして「天児」や「這子」などの人形を作る風習として始まったのが、雛人形のルーツと言われています。
現代でも厄除けとしての役割が引き継がれているため、節句人形を手放す際には「人形供養」を行うことが一般的です。
費用は場所により異なりますが、1体あたり3,000〜5,000円前後。1箱あたり5,000〜1万円前後が相場となっています。
ぬいぐるみ
節句人形・日本人形以外にも、テディベアなどのぬいぐるみのお焚き上げを受け付けている神社・お寺は多くあります。
幼少期から大切にしてきたぬいぐるみなど、捨てるのに抵抗がある場合は、人形供養を依頼しましょう。
費用は雛人形などと同じ料金で、人形供養として受け付けている場合が殆どです。
仏壇・仏具
仏壇を処分する際には、菩提寺(先祖のお寺)で供養・お焚き上げを行うのが一般的です。
菩提寺がない場合は、仏壇・仏具店に供養を依頼するか、別のお寺を紹介してもらうこともできます。
費用は仏壇のサイズにより異なり、小さめの仏壇は5,000円程度。大きめの仏壇は3〜4万円程度が相場になります。
仏壇・御位牌・仏像を処分する際は、閉眼供養・魂抜きを忘れずに
仏壇を購入する際には、「魂入れ(開眼供養)」という儀式を行い、ご先祖様の魂を宿します。
そのため仏壇を処理する際には、ご先祖様の魂を抜き取る「魂抜き(閉眼供養)」の儀式が必要となります。
「魂抜き(閉眼供養)」とは、お坊様にお経をあげていただき、仏壇やお墓に宿った魂を抜くための供養です。宗派によって考え方や儀式の違いがあります。
費用(お布施)は「お気持ち」としているお寺が殆どですが、1〜5万円程度が相場となります。
神棚
神棚の処分や交換の時期・頻度に特別な決まりはありませんが、神様をお祀りする場所ですので、汚れや傷みが出てきたタイミングで古い神棚を処分し、新しい神棚に買い替えることが一般的です。
神棚は木製のため、5〜10年を目処に買い替えを検討すると良いでしょう。
神棚のお焚き上げは、ご自身が暮らしている地域の氏神神社にお任せするのが一般的です。
買い替えの場合は、販売店に依頼・相談することもできます。
費用は神棚のサイズにより異なり、小さいものであれば3,000〜5,000円程度。大きめのもので1〜2万円程度が目安となります。
神棚を処分する際には、御札も忘れずに返納しましょう。
だるま
だるまは1年の始まりや祈願の際に左目を墨で描き、その願いが成就したタイミングで右目を描きます。
ご利益は1年とされているため、祈願成就の有無にかかわらず、購入から1年が経ったタイミングで処分することが一般的です。
願いが叶った場合は特に、感謝の気持ちを込めて供養・お焚き上げすると良いでしょう。
願いが叶わなかった場合も、右目を書いてから供養・お焚き上げするのが良いと言われています。
だるまはお寺だけでなく、神仏混合の考え方から、神社でもお焚き上げを受け付けている場合があります。
また、「どんど焼き」や「だるま市」への持ち込みでもお焚き上げできます。
費用は1体にあたり1,500〜3,000円程度が相場となります。
縁起物(破魔矢・熊手など)
商売繁盛や翌年の幸福を願う縁起物として、毎年神社の酉の市で売られる熊手。お正月や初節句の際に神社で授かる厄除けの破魔矢などの「縁起物」もお焚き上げの対象となります。
処分・交換のタイミングに決まりはありませんが、購入から1年を目処に新しいものに買い換えることが一般的です。
熊手・破魔矢は、購入した神社で返納するのが良いとされています。神社の境内に「納札所」が設けられているのでそこに返納し、気持ちを示す額を賽銭箱に入れましょう。
正月飾り
お正月は、その年の豊穣を司る年神様をお迎えする行事です。
お正月飾りは古くから、年神様をお迎えするための目印として、そして神様に滞在していただくための「依り代」として飾られてきました。
そのため、お正月が終わり役目を終えた、しめ縄、門松、鏡餅などの「お正月飾り」はお焚き上げするのが良いと言われています。
お正月飾りは、神社・お寺に設けられた「納札所」に返納できるほか、毎年小正月の時期(1月15日頃)に全国各地の神社・お寺、田んぼや土手などで開催される、「どんど焼き」に持ち込み、お焚き上げするのが一般的です。
短冊・七夕飾り
短冊に願いを書き笹に結びつける「七夕飾り」は、七夕の日が過ぎたら処分するのが一般的です。
短冊には人の願いが込められていますので、「願いを天に届ける」という意味でも、神社でお焚き上げするのが良いと言われています。
全国には「短冊奉納」という形でお焚き上げを受け付けている神社があります。
近くに奉納できる神社がない場合は、短冊を郵送するだけで依頼できる「神社のお焚き上げ」サービスの利用をおすすめします。
アルバム・写真・手紙
亡くなった人の写真や、様々な理由で捨てるのに抵抗がある写真・アルバムは、お焚き上げすることで罪悪感なく手放すことができます。
全国には、写真の供養を受け付けている神社・お寺があります。費用は寺社により異なりますが、ダンボール1箱あたり5,000〜1万円程度が相場になります。
近くに写真供養を受け付けている神社・お寺がない場合は、写真を郵送するだけで依頼できる「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめです。
お焚き上げにはどんな効果がある?
捨てることへの罪悪感を軽減
日本では古くから「物には気持ちや魂が宿る」と考えられおり、大切に使ってきた道具や愛着のある物、思い出が詰まった物を捨てるのに抵抗を感じる方も少なくありません。
お焚き上げによって物に宿った思いや魂を供養することで、罪悪感なく物を手放すことができます。
故人に遺品を届けられる
仏教では、お焚き上げを行うことで大切な物や物に宿った魂を、故人の元へ届けることができるとされています。
納棺の際に入れ忘れてしまった物がある場合や、遺品整理で故人が大切にしていた物や思い出の品が出てきた場合には、お焚き上げによって故人の元へ返すことができます。
神仏のご神体に元の場所に還っていただける
神棚・仏壇、神仏像・神仏画、お守り・御札などは、神仏のご神体であると考えられているため、それらを処分する際には、神仏に元の場所へ還っていただく儀式として、お焚き上げを行います。
「どんど焼き」も元は同じ考え方に基づいており、家に来てくださった歳神様を火の力を借りお還しすることで、一年の幸せを祈願するという意味があります。
悪い縁が切れる
日本では「物事はすべて繋がっている」という考えがあり、「縁」が大切にされてきました。
そのため、良くないことが起きたときには、関連する品物をお焚き上げすることで、悪い縁を切ることができ、良い縁が増えていくと考えられています。
例えば、悪い事が起こった日に身に付けていたものや、縁を切りたい相手との思い出の品などをお焚き上げすることで、悪い縁を浄化することができます。
ペットの供養ができる
近年では、人間だけでなく亡くなったペットの遺品の供養・お焚き上げを依頼できる神社・お寺もあります。
ペットの首輪やリード、おもちゃ、洋服など、普段身につけていたもの、思い出の品をお焚き上げすることで、ペットにその物を還すことができ、飼い主様自身も気持ちを整理することができます。
取り憑いたものをお祓いできる
古い人形や御札、人からもらった物などから不穏なオーラを感じる時や、ご自身によくないものが取り憑いたと感じた時には、その原因と考えられる品物をお焚き上げすることで、取り憑いたものを浄化することができます。
感謝の気持ちを伝えることができる
思い入れのある物、故人の物を手放す際、お焚き上げを行うことで物や人への感謝の気持ちを表すことができます。
お守り・御札をはじめ、お正月飾りや縁起物は、お焚き上げをすることで神仏へ感謝の気持ちを伝えることができます。
また、雛人形・五月人形などの節句人形も、子どもの厄除けとしての役割があることから、処分の際には供養を行い、これまでの感謝の気持ちを伝えるのが良いとされています。
故人からもらった物・形見の品を処分する際にも、お焚き上げすることで故人に感謝の気持ちを届け、罪悪感なく手放すことができます。
今すぐ手放したい物がある方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。
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