「着物供養」とは?着物供養ができる場所、神社・お寺をご紹介

着物 供養 コラム

祖母や母親から譲り受けた着物。遺品整理、終活や生前整理の際に出てきた着物など、古い着物を処分する際に、ゴミとして捨てるのに抵抗がある方も多いのではないでしょうか?

様々な事情で着物を捨てるのに罪悪感があるという方には、「着物供養」がおすすめです。

本記事では、古い着物の処分にお悩みの方に向けて、着物供養ができる場所、サービスを詳しくご紹介します。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

古い着物を手放したい
でも、ゴミとして捨てるのは抵抗がある…

そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、着物を箱に入れて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。

神社のお焚き上げ の特徴・メリット
 送料無料
帯揚げ・帯締め・襦袢など、着物以外の物もまとめて受付可能
個数制限なし
、規定サイズ内なら何着でも受付可能
✅ 
クレジットカード、オンライン決済可

着物の処分にお困りの方はぜひ活用してみてください。

「着物供養」とは?

着物 供養

「着物供養」とは、思い入れのある着物や故人が生前使用していた着物などを、お寺や神社で読経や祈祷などと共にお焚き上げしてもらうことです。

読経や祈祷によって着物を浄化し、火で燃やすことで、感謝の気持ちと共に着物を手放すことができます。
着物供養には主に以下のような意味・メリットがあります。

  • 着物に感謝の気持ちを伝えられる
  • 着物に取り憑いた悪いものを祓える
  • 故人(持ち主)へ届けることができる *仏教の考え方
  • 天に還すことができる *神道の考え方

一概に全ての着物を供養する必要はありませんが、下記に当てはまる場合は供養を検討しましょう。

  • 遺品相続、形見の着物
  • 破損・汚損のある着物
  • 故人が愛用していた着物
  • 人からもらった着物

遺品整理だけでなく、形見の着物を処分したい、罪悪感なく着物を手放したいといった場合におすすめです。

 

着物供養を依頼する方法・場所

神社やお寺で着物供養を依頼する

お寺 菩提寺 お焚き上げ

着物供養の最も身近な方法は、近隣の神社やお寺に直接供養を依頼する方法です。

全国にはお守り・御札だけでなく、遺品や思い入れのある物の供養・お焚き上げを行っている神社やお寺が多数あります。
菩提寺がある方は、着物供養を依頼できるか問い合わせてみましょう。

費用相場は1着あたり3,000円~2万円程度。
「ご志納」となっている場合は、1万円を包んでお渡しするのが通例ですが、着物の量が多い場合は引き受けてもらえない所もあるため、事前に着物の量を伝え、金額を相談することをおすすめします。

供養に立ち会える所もあれば、立会い不可の所もあります。直接持ち込みが難しい場合には、郵送での供養を受け付けている寺社に依頼すると良いでしょう。

メリット 〇近くの神社・お寺で供養してもらえる
デメリット ×おもちゃ供養を行なっている寺社が少ない
×供養代・金額が不明瞭な寺社が多い
×不燃物を受け付けていない寺社が殆ど
×事前に電話での問い合わせが必要
×持ち込み当日に供養してもらえない可能性がある

 

不用品回収・遺品整理業者に依頼する

遺品整理 不用品回収

不用品回収・遺品整理業者には、神社やお寺と連携し供養サービスを行っている業者もあります。
大量の着物、遺品・不用品の処分を検討している方には、こうした業者を通して供養を依頼する方法もおすすめです。

費用は、不用品回収業者の場合、軽トラック1台分で8,000円~15,000円。
遺品整理業者の場合は、時間や作業人数によって異なりますが、1R・1Kの間取りで3~8万円が相場です。

供養を無料サービスで行っている業者もありますが、業者によっては別料金が発生してしまうという場合もあるため、必ず事前に確認しましょう。

メリット 〇着物以外の物も処分・供養してもらえる
〇不燃性の物も処分可能
デメリット ×処分費用・コストが高い

 

着物供養を依頼できる場所

ここからは、着物供養を依頼できる代表的な場所、サービスを3つご紹介します。

笠原寺「きもの供養祭」

京都市山科にある笠原寺では、「呉服の日」にちなみ毎年5月29日に「着物供養祭」を開催しています。
着物供養の回向料は5,000円〜となっており、郵送も受け付けているので、遠方からも依頼が可能です。

京都市内でアクセスも良く、持ち込みでの依頼もしやすいので、お近くにお住まいの方は、ぜひ足を運んでみてください。

開催日時 毎年5月29日
受付方法 お問い合わせください
注意点 お問い合わせください

笠原寺
住所:〒607-8172 京都市山科区大宅岩屋殿2番地
公式HP:https://ryugennji.com/

 

一守匠堂「きものご供養代行サービス」

着物・振袖のメンテナンス専門店「一守匠堂」では「きものご供養代行サービス」を行っており、不要になった着物の買取査定と着物供養をセットで相談することができます。

供養代は1セット(着物・帯類・長襦袢のいずれか3点)で税込6,600円。供養は前述した笠原寺で行われます。

相談依頼は通年で受け付けていますが、着物供養は依頼者5組につき1回実施されるため、預かった着物は一守匠堂で保管され、5組集まったタイミングで供養されます。

自宅に査定に来てもらい、そのまま買取・供養を依頼できるので、処分したい着物がたくさんある方におすすめです。

一守匠堂「きものご供養代行サービス」
公式HP:https://1shutakumi.co.jp/purchase/

 

着物を送るだけ「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめ

神社のお焚き上げ

  • 今すぐ着物を供養したい
  • 神社・お寺に持ち込むのが難しい
  • 供養したい着物がたくさんある

という方におすすめなのが、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社が行なっている郵送お焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」です。

「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、通年で郵送でのお焚き上げを受け付けており、専用サイトから「お焚き上げキット」を購入し、着物を箱に入れて送るだけ。
最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。

申し込み・利用手順は以下の通り。

  1. サイトから「お焚き上げキット」を注文する
  2. キットが自宅に届く
  3. 箱に着物を詰めて、神社に送る
  4. 神社でご祈祷・お焚き上げが行われる
  5. お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」がメールで届く

キットの購入にはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が利用できるほか、送料も全て神社が負担してくれるので、時間・お金をかけずに、自宅にいながら簡単に着物供養を依頼することができます。

「お焚き上げキット」は物の種類やサイズに応じて様々なタイプがあり、着物数枚であれば「ボックスタイプ」のキットで税込7,480円〜供養を依頼できます。

個数制限はなく、規定サイズ内であれば何点でも受付可能なので、供養したい着物が複数ある方におすすめです。
お守り・御札、人形、神棚など、人形以外のものも受付可能なので、着物以外にも供養したいもの、遺品などがあれば一緒に入れて送りましょう。

着物の端切れ、帯締め・帯揚げ・帯留など、小さめのものを供養したい方には「レタータイプ」のキット(1,980円税込〜)もおすすめです。

多くの神社・お寺では不燃物を受け付けていない所がほとんどですが、「神社のお焚き上げ」サービスでは不燃物も受け付けてもらえるので、分別の手間がかからないのも嬉しいポイントです。
着物の処分でお困りの方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。

メリット ◯郵送でいつでも依頼、最短1.5ヶ月で供養してもらえる
◯祐徳稲荷神社で供養してもらえる
送料無料(神社が負担)
◯規定サイズ内なら個数制限なし
クレジット、オンライン決済可能
不燃性の物も受付可能
◯着物以外の物も一緒に送れる
デメリット ✕着物を入れる箱は自身で用意

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

 

遺品の着物を供養・処分する際の注意点

遺言状、故人の希望がある場合はそれに従う

故人の着物を処分・供養する場合、遺言状やエンディングノートなどに、故人の希望が残されている場合は、その内容に従うようにしましょう。

特に、遺言状は法的効力を持つため、相続人の記載などがある場合は注意が必要です。
兄弟など近しい親族間であっても後々のトラブルを避けるため、無断で着物を処分することは控えましょう。
所有権が自身にある場合も、手放す際は親族間に話を通しておくと良いでしょう。

 

価値のある着物は売却や寄付・再利用を検討する

着物供養 買取

価値のある着物は買取してもらえる可能性があるので、処分したい着物が多数ある場合は、処分する前に買取業者に査定を依頼するのも良いでしょう。

「証紙」や「落款」が付いている場合、価値の高い着物である可能性が高く、状態が良ければ高額での買取も期待できます。
査定額がつかない着物は、必要な人に譲渡・寄付するといった選択肢もあります。

 

捨てにくい着物は供養して気持ちよく手放そう

着物 供養

着物の寿命は100年持つと言われています。
自分が着ないからといってゴミとして捨ててしまうのは勿体無いため、必要な人に譲ったり、リメイクするなど、できるだけ再利用を検討してみましょう。

遺品・形見の着物、様々な事情で手放さなくてはならない着物は、着物供養を依頼し、神社・お寺で丁寧に処分していただくか、家庭ゴミとして処分する場合も、最後に一度袖を通し、感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。

神社・お寺への持ち込みが難しい方、着物を今すぐ供養したい方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスを活用してみてください。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

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