初詣などで神社で授かることの多い破魔矢。
購入したは良いものの、どこに飾れば良いか分からずお困りの方も多いのではないでしょうか?
本記事では、破魔矢の意味と正しい飾り方、処分方法について詳しく解説します。
破魔矢のご利益を最大限得られるよう、正しい扱い方を学んでいきましょう。
近くに、破魔矢を返納できる神社・お寺がない!
でも、古い破魔矢を早く手放したい…
そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、破魔矢を封筒に入れて神社に送るだけ。
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✅ プラスチックなど不燃物も受付可能
✅ 御札・人形など破魔矢以外も受付可能
✅ クレジットカード、オンライン決済可
寺社への持ち込みが面倒な方、今すぐ古い破魔矢を手放したい方はぜひ活用してみてください。
【2024年】破魔矢を飾ると良い方角
2024年に破魔矢を飾ると良い方角は、戌の方角=西北西微北(300度)です。
破魔矢を飾る方角に厳密な決まりはありませんが、気になる方はその年の干支の方角とは反対の方角、もしくは鬼門の方角に向けて飾ることをおすすめします。
方位磁針やアプリで方角を確認して、なるべく目線よりも上の位置で清潔な場所に飾ってください。
破魔矢の飾り方・縁起の良い飾り方
破魔矢を飾る時には、なるべく高い場所、明るい場所に飾りましょう。
破魔矢は縁起物のため、見下ろす位置に飾るのはよろしくないと考えられています。
神棚がある場合は、神棚の上に。神棚がない場合は、なるべく目につく高い場所に飾りましょう。
破魔矢を飾る場所は、できるだけ綺麗で清潔な状態を維持することが大切です。
日陰になりやすく埃っぽい場所、浴室やトイレ付近など、湿気の多い場所は避けるようにしましょう。
破魔矢を飾る際は、下に白い紙を引き、破魔矢の矢を下または横に向けて飾りましょう。
向きが安定しない場合は、市販されている「破魔矢立て」の使用をおすすめします。
破魔矢を飾る方角に決まりはある?
破魔矢を自宅に飾る場合は、鬼門の方角に矢先を向けて飾ると良いでしょう。
飾る方角に厳密な決まりはありませんが、破魔矢には厄災を祓う意味があることから、矢の先をその年の凶の方角(その年の干支の方角と反対側の方角)に向けると良いと言われています。
破魔矢を飾る際は、矢の向きにも注意
飾る方角に厳密な決まりはありませんが、破魔矢の矢先を上に向けて飾ることは絶対にしてはいけません。
破魔矢を上に向けると天の神様へ向けて放つという意味になるため、矢の向きは必ず下・横どちらかに向けて飾るようにしましょう。
破魔矢を飾るタイミング・時期
破魔矢を飾るタイミングや時期に特に決まりはないため、授かったタイミングで飾って問題ありませんが、12月29日・31日に飾ることは避けてください。
29日は“二重の苦”と言われる縁起が良くない日、31日は“一夜飾り”と呼ばれる日で神様に失礼に当たるためです。
破魔矢の意味をおさらい、どんなご利益がある?
破魔矢(はまや)は、お正月や初節句などの縁起物・神具として用いられる、矢のような形をした魔除けの一種です。
神社やお寺で授与されることが多く、破魔弓(はまゆみ)とセットで用意されている場合もあります。
破魔矢にはその年の1年間「災い・魔を破り幸せに暮らせるように」という意味が込められています。
他にも「1年のチャンスを射止められるように」という意味や、新しい建物を建てたり工事を始める際、上棟祭の「鳴弦の儀」で使用されることがあります。
破魔矢の由来と歴史
破魔矢は平安時代の射礼(じゃらい)という儀式の際に、「破魔打」という年間行事・占いとして行われていました。
的である「はま」に矢を射て、矢の当たり具合でその年の運気を判断していたそうです。
江戸時代には、男児の弓矢の腕前を見て、出世の場として使われていたこともありました。
弓が上手=人間性も優れていると評価されていたようで、「はま」に射ることが流行っていたそうです。
そしていつからか、1年の災いや悪を祓う意味に変わっていきました。
弓矢には「魔を祓う力」があると信じられていたこともあり、現代では「1年の災い・悪を祓う」といった意味合いに変わっていったのではないかと言われています。
時が流れ神事の破魔打は矢のみが残され、簡略された姿で破魔矢として現代にも残っています。
破魔矢の処分方法
授かった神社に返納する
破魔矢の最も正しい処分方法は「授かった神社・お寺に返納する」ことです。
破魔矢は、神社やお寺の境内に設置されている『納札所』『古札所』へ返納することができます。
境内に返納場所がない場合や、社務所でのみ受け付けている場合があるので事前に確認しましょう。
返納場所にお賽銭箱が設置されている場合、気持ちの額だけ納めるようにしましょう。
お賽銭の一般的な目安は、100円程度です。
お賽銭箱がない場合も、きちんとお参りをしてお賽銭と感謝の気持ちを伝えましょう。
破魔矢はなるべく、「授かった神社・お寺」に返納する必要があります。
- 授かった神社・お寺とは異なる寺社へ返納すること
- 異なる宗教の寺社へ返納すること
はマナー違反のため、授かった場所へ返納ができない場合は、どんど焼きに持ち込むか、同じ宗教の寺社へ返納してください。
神社で授かった破魔矢をお寺に、お寺で授かった破魔矢を神社に返納しないように注意しましょう。
寺社によっては宗教宗派に関わらず、自社以外の物の返納を受け付けていない所もあるため、事前に確認してから返納するようにしましょう。
「どんど焼き」に持ち込む
授かった寺社への返納が難しい場合や、初詣で返納し忘れた際に破魔矢を処分するもう一つの手段として、「どんど焼き」に持ち込む方法があります。
どんど焼きとは、毎年小正月の時期(1月15日頃)に、古い正月飾りやお守り、御札などを焚き上げる神事です。日本全国の神社・お寺または、自治体等の主催により河川敷や公園などで開催されています。
どんど焼きの対象品は場所により異なりますが、多くの場合、破魔矢も受付対象に含まれているので、返納しそびれた破魔矢を一緒に焚き上げてもらうことができます。
どんど焼きの費用は無料の場合がほとんどですが、場所によっては数千円程度、料金が発生する場合がありますので事前に確認しましょう。
神社・お寺でお焚き上げしてもらう
特別な思い入れのある破魔矢や、お焚き上げしたい物が複数ある場合は、神社・お寺に供養・お焚き上げを依頼する方法もおすすめです。
全国には、お守りや御札だけでなく、人形や形見の品、遺品など、思い入れのある品の供養、お焚き上げを行っている神社・お寺が数多くあります。
通年で受け付けている寺社も多く、好きなタイミングで持ち込み依頼ができる他、郵送での依頼を受け付けている所もあるので、懇意にしている寺社がある方は相談してみてください。
費用は「お気持ち」としている寺社がほとんどですが、初穂料・玉串料として10,000円程度納める場合が多いようです。破魔矢のみであれば〜5,000円程度でお焚き上げしてもらえる所もあります。
ご不安な方は直接寺社に相談することをおすすめします。
白い袋またはのし袋に入れてお渡しするのがマナーです。
燃えるゴミとして処分する
破魔矢を燃えるゴミとして処分しても良いのでしょうか?
答えはNOです。
破魔矢は縁起物ですが、お守り・御札と同じく、神様の身代わりとして授かる物ですので、授かった寺社へお礼参りも含めて返納するのが正しい処分方法になります。
家庭ごみとして処分する方法として、塩を振り、白い紙または半紙で包む方法なども多くのメディアで紹介されていますが、正しいお浄めの方法ではないため、自身で処分せずに、近くの神社・お寺に返納するようにしましょう。
破魔矢を返納しそびれたら「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめ
- 初詣で破魔矢を返納しそびれた
- 忙しくて返納に行く暇がない
という方には、佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社が行っている郵送お焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」がおすすめです。
「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、通年で郵送でのお焚き上げを受け付けており、専用サイトから「お焚き上げキット」を注文して、破魔矢を神社に送るだけ。最短1.5ヶ月でお焚き上げしてもらうことができます。
利用手順は以下の通り、
- サイトから「お焚き上げキット」を購入する
- キットが自宅に届く
- 専用封筒に破魔矢を入れて神社に送る
- 神社でご祈祷・お焚き上げが行われる
- お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」がメールで届く
キットの購入にはクレジットカードやAmazon Payなどオンライン決済が使用可能で、送料も全て神社が負担してくれるので、お金・時間をかけずに、自宅にいながら簡単にお焚き上げを依頼することができます。
「お焚き上げキット」は物の種類・サイズに応じて様々なタイプがあり、破魔矢のみをお焚き上げしたい方には、「ロングタイプ」のキット(3,980円税込〜)がおすすめです。
個数制限はなく、規定サイズ内であれば何個でも受け付けてもらえるので、お守り・御札など、お焚き上げしたいものが他にもある方は、一緒に入れて送りましょう。
他にも人形、神棚など大きめの物も一緒にお焚き上げしたい方には、「ボックスタイプ」のキット(7,480円税込〜)がおすすめです。形見の品や遺品など、処分に困っているものがあれば一緒にお焚き上げしてもらうことをおすすめします。
お守り・御札、破魔矢は宗教・宗派を問わず引き受けてもらえるので、古い破魔矢やお守りが自宅に溜まっている方は、ぜひ利用を検討してみてください。
破魔矢を返納・処分するタイミング、有効期限はある?
破魔矢を返納・処分するタイミングは、授かったタイミングによって異なります。
初詣で授かった破魔矢は、翌年の初詣の際に、授かった寺社へ返納するか、遅くとも小正月(1月15日頃)までに返納または、どんど焼きに持ち込みましょう。
破魔矢はお守りや御札と同じく、ご利益が得られるのは約1年間と考えられています。
そのため、授かってから1年を目処に返納することをおすすめします。
お宮参りで授かった破魔矢
お宮参りで授かった破魔矢は、1歳の誕生日を迎えたタイミング、もしくはお参りしてから最初のお正月に返納するようにしましょう。
お宮参りで授けていただく破魔矢は、子どもの成長と厄祓いの願いが込められています。
先述した通り、破魔矢の効力は1年で弱まってきてしまうため、授かってから1年を目処に返納とお礼参りに行くことをおすすめします。
七五三で授かった破魔矢
七五三で授かった破魔矢も同じく、授かってから1年が経ったタイミング、またはお参りしてから最初のお正月に返納するようにしましょう。
破魔矢を1年以上持ち続けても特にマナー違反になることはありませんので、不要になったタイミングで返納とお礼参りに行きましょう。
記念品として大切に残しておきたい方は、できるだけ清潔な場所に飾ってあげてください。
破魔矢の処分に関するQ&A
破魔矢を処分せず保管したい場合
破魔矢を処分せずに保管しておきたい場合は、そのまま飾っていても問題はありません。
破魔矢の力は1年過ぎると効力はなくなりますが、そのままにしておいても悪いことが起こることはありません。
縁起物として破魔矢を飾りたい方は、効力が切れる1年おきに返納・授与することをおすすめします。
1年が経過した後も、破魔矢を記念品として飾りたい・保存したい場合は、なるべく綺麗で清潔な状態を保つように心がけましょう。
喪中の場合、いつ破魔矢を返納すれば良い?
喪中の場合は、故人が亡くなった日を確認してください。
神社に入れない期間は、忌中(亡くなってから49日間)のため、四十九日を過ぎている場合は、返納に行くことができます。
破魔矢の返納時期に明確な決まりはないので、急いで返納する必要はありません。落ち着いたタイミングで返納しましょう。
不要になった破魔矢は早めの処分を
今回は、破魔矢の意味と由来、正しい飾り方・処分方法をご紹介しました。
破魔矢の返納時期に明確な決まりはありませんが、効力が弱まる1年を目処に、授かった寺社へお礼参りと返納に行くようにしましょう。
不要になった破魔矢を自宅にそのまま放置しておくことは、神様をぞんざいに扱うことと同義になるため、不要になった時点で早めに返納することをおすすめします。
返納のタイミングを逃してしまった方、古い破魔矢・お守りがいくつも溜まっている方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスを活用してみてください。
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