「印鑑供養」とは?印鑑供養ができる神社・お寺、供養する際の注意点を詳しくご紹介

印鑑 供養 コラム

デジタル化やIT化の必要性が高まる近年、行政手続きやビジネスをはじめ、様々な方面で押印文化の見直し・簡略化が求められ、印鑑(ハンコ・はんこ・判子)の整理・処分を検討する方も多くいらっしゃるかと思います。

しかしながら、長年愛用してきた実印、会社印(社版・社判・社印)を一般ゴミとして捨てるのに罪悪感を感じる方も少なくありません。
そんな時には、神社・お寺で供養お焚き上げしていただく「印鑑供養」がおすすめです。

本記事では、印鑑供養を行なっている全国の神社・お寺をご紹介します。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

古い印鑑を処分したい
でも、ゴミとして捨てるのは抵抗がある…

そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。

神社のお焚き上げなら、印鑑を専用封筒に入れて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。

神社のお焚き上げ の特徴・メリット
 送料無料
金属・プラスチック・象牙など不燃物も受付可能
神棚・御札など印鑑以外の物もまとめて受付可能
✅ 
クレジットカード、オンライン決済可

古い印鑑の処分にお困りの方は、ぜひ活用してみてください。

「印鑑供養」とは?

お寺 菩提寺 お焚き上げ

「印鑑供養」とは、使わなくなった印鑑を神社やお寺に持ち込み、感謝の気持ちを込めて供養・お焚き上げしていただくことです。

長年愛用してきた印鑑。特に実印や銀行印、会社実印などは大きな契約に使用するとても重要なアイテムなので、ゴミとして捨てるのに抵抗がある方も少なくなく、縁起を担ぐ意味で供養を依頼される方も多くいらっしゃいます。

印鑑は一般の家庭ゴミとして処分しても問題はありませんが、「縁起が悪そう」「仕事運や金運が下がりそう」と心配な方は、神社やお寺で供養してもらうことで気持ちよく手放すことができます。

 

印鑑供養ができる場所

本光寺「印鑑供養」|千葉県

本光寺は、千葉県市川市にある約660年の歴史を持つ日蓮宗の寺院です。
良縁成就・恋愛成就・結婚成就・悪縁切りなどのご利益があり、悩みを持つ方が多く参拝に訪れます。

本光寺では通年で「印鑑供養」を行なっており、実印やシャチハタ、ゴム印などあらゆる種類の印鑑を受け付けてもらえます。
郵送でも依頼できるほか、自宅で供養をお願いすることもできます。

開催日時 随時
受付方法 / 日時 持ち込み / 午前9時~午前11時半、午後0時半~午後4時半
郵送 / 随時
※いずれも事前申し込みが必要
供養料 1体1,000円〜
注意点
  • 対象品:印鑑・ハンコ・実印・印鑑ケース・シャチハタ・ゴム印
  • 魂を抜いて供養した後、環境問題に配慮して本光寺が直接に市川市クリーンセンターに持ち込み、適切に処分させていただきます

本光寺「印鑑供養」
住所:〒272-0805 千葉県 市川市大野町3-1695-1
公式HP:https://houmu.honkouji.com/kuyou/ningyou/inkan

 

下鴨神社「印章祈願祭」|京都府

鴨川と高野川に挟まれた場所に鎮座する下鴨神社は、世界遺産に登録されている京都を代表する寺院の一つです。縁結びや美容のパワースポットとしても人気を集めています。

本殿脇には「印璽社(いんじしゃ)」という印鑑・契約守護の神様をお祀りするお社があり、重要文化財に登録されています。

下鴨神社では10月1日「印章の日」を記念して9月の最終日曜日に、境内にある印納社(いんのうのやしろ)「印章祈願祭」が執り行われます。

第1回は昭和55年、京都府印章業協同組合の主催により行われ、昭和60年に印璽社印納社奉賛会が発足されて以降は、全日本印章業組合連合会の主催で開催されてきました。
平成24年には公益社団法人全日本印章業協会が設立され、以後は当協会が公益事業として開催しています。

全国から集められた印鑑は、本殿にてご祈祷後、印納社にて埋納式が執り行われます。

当日の持ち込み参加が可能なほか、公益社団法人全日本印章業協会のマークがある印章店への事前持ち込みで依頼することもできます。

開催日時 毎年9月の最終日曜日
受付方法 / 日時 当日持ち込み
※受付時間はお問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 印章店へ持ち込む場合は要問い合わせ

下鴨神社「印章祈願祭」
住所:〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59
公式HP:https://www.shimogamo-jinja.or.jp

 

佐佳枝廼社「印章焼納祭」|福井県

福井県福井市にある佐佳枝廼社は、福井藩祖である松平秀康公、江戸幕府初代将軍である徳川家康公、福井藩16代藩主である松平慶永公(春嶽公)を主祭神としてお祀りする神社です。
合格祈願、厄除け、家内安全などのご利益があり、毎月限定のご朱印が人気を呼んでいます。

佐佳枝廼社では、毎年10月1日「印章の日」に「印鑑焼納祭」が、鯖江市にある印鑑販売店・小林大伸堂の主催により開催されています。
供養料は無料となっており、郵送での依頼も受け付けています。

開催日時 毎年10月1日 午前10時〜
受付方法 / 日時 持ち込み / 受付時間は要問い合わせ
郵送 / 随時
供養料 無料
注意点
  • 当店ご購入の印鑑以外も受付可能
  • ゴム印やケースなど付属品は対象外
  • 郵送の場合、送料は依頼主負担

佐佳枝廼社「印章焼納祭」
住所:〒910-0005 福井県福井市大手3-12-3
佐佳枝廼社公式HP:https://www.sakaenoyashiro.or.jp
小林大伸堂 公式HP:https://www.kaiunya.jp/unchiku/kuyou.htm

 

大師寺「印章供養」|三重県

高野山真言宗の仏教寺院である大師寺。
「北納屋のおだいしさん」という愛称で親しまれており、縁結びや安産祈願、交通安全、試験合格、商売繁盛などのご利益があります。

大師寺では、毎年10月1日「印章の日」に「印章供養」が行われており、境内にある印章塚前でご祈祷が行われ、読経を終えた印鑑はお焚き上げされます。

開催日時 毎年10月1日
受付方法 / 日時 持ち込み
※受付日時はお問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 お問い合わせください

大師寺「印章供養」
住所:〒510-0047 三重県四日市市北納屋町4-12
公式HP:http://daishiji.net/%e8%a1%8c%e4%ba%8b%e6%a1%88%e5%86%85/

 

高知大神宮「印鑑焼納祭」|高知県

高知市街の中心部・帯屋町筋商店街のアーケードを抜けると見えてくる金色の鳥居が印象的な高知大神宮。
日本書紀にも登場する天照皇大神を祀っており、境内にある「よさこい稲荷神社」は金運アップや立身出世のご利益があるパワースポットとして地域の人々から愛されています。

高知大神宮では、毎年10月1日「印章の日」に「印鑑焼納祭」が、高知県県印章業組合連合会の主催により開催されています。
受付は高知県内の印章店・組合各店で行っており、店舗の営業時間内に持ち込み供養を依頼することができます。

開催日時 毎年10月1日
受付方法 / 日時 県印章業組合連合会加盟各店に持ち込み / 受付日時はお問い合わせください
供養料 お問い合わせください
注意点 お問い合わせください

高知大神宮「印鑑焼納祭」
住所:〒780-0841 高知県高知市帯屋町2-7-2
高知大神宮 公式HP:https://www.yosakoi-inari.com/kochidaijingu/
高知県県印章業組合連合会 公式HP:http://hankokochi.web.fc2.com/

 

印鑑を送るだけ「神社のお焚き上げ」がおすすめ

神社のお焚き上げ

印鑑供養を行なっている全国の神社・お寺をご紹介してきましたが、中には「開催日に合わせて参加するのが難しい」「神社・お寺に直接持ち込むのが難しい」など、さまざまな理由で依頼を躊躇している方もいらっしゃるかと思います。

そんな方には、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社が行なっている郵送お焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」がおすすめです。

「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、通年で郵送での供養お焚き上げを行なっており、専用サイトから「お焚き上げキット」を購入し、印鑑を専用封筒に入れて神社に送るだけ。
最短1.5ヶ月で供養していただくことができます。

「神社のお焚き上げ」サービスの利用手順は以下の通り。

  1. サイトから「お焚き上げキット」を購入する
  2. キットが自宅に届く
  3. 専用封筒に印鑑を入れて神社に送る
  4. 神社でご祈祷お焚き上げが行われる
  5. お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く

キットの購入にはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済が使えるほか、送料も全て神社が負担してくれるので、時間・お金をかけずに、全国どこからでも簡単に印鑑供養を依頼できます。

「お焚き上げキット」は物の種類やサイズに応じて様々なタイプがあり、印鑑数本であれば「レタータイプ」のキットで税込1,980円〜依頼することができます。

印鑑ケース、木箱など大きめのものも一緒に送りたい方には「ボックスタイプ」のキット(税込7,480円〜)がおすすめです。

いずれのキットも個数制限はなく、規定サイズ内であれば何点でも受け付けてもらえるほか、印鑑以外のものもまとめて受け付けてもらえるので、神棚やお守り・御札、しめ縄など、他にもお焚き上げしたいものがある方は一緒に送りましょう。

古い印鑑の処分にお困りの方は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してみてください。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

 

印鑑供養を依頼する際の注意点

処分前に印鑑登録の廃止申請をしておく

個人で使用していた実印の場合、処分する前に廃止申請を行う必要があります。

居住している地域の役所で手続き可能です。
申請の際には処分する印鑑と印鑑登録カード、運転免許証などの本人確認書類を準備しましょう。

申請前に実印を処分してしまったり実印をなくしたりしても申請はできますが、その場合は廃止ではなく紛失という形で申請することになります。

銀行印は新しい印鑑に変更しておく

銀行印として登録していた印鑑を処分する場合は、新しい銀行印を使って登録変更を済ませてから処分するのが適切です。

変更する前に処分してしまった場合でも新しい銀行印への変更はできますが、通常の変更手続きよりも日数がかかります。日数をかけたくないなら必ず処分前に変更手続きを行いましょう。

会社実印は法務局での手続きが必要

会社を設立して登録を行う際に法務局で登録したはんこを会社実印と呼びます。
会社実印を処分する場合は、登録時と同じく法務局での廃止手続きが必要です。

会社実印と印鑑登録カードを法務局に持参し、手続きを行ってください。

悪用されないために印面を削っておく

印鑑を処分する際には、悪用のリスクを避けるために印面を削っておくことが大切です。
ごみとして処分する場合でも印鑑供養に出す場合でも、印面を削って使用できない状態にしておくと安心です。

自宅にあるカッターやマイナスドライバーなどを使い、文字が読めなくなる程度に印面を削るだけでOKです。

 

印鑑供養に関係する「印章の日」

10月1日「印章の日」

毎年10月1日は、公益社団法人全日本印章業協会により制定された「印章の日」です。
1873年(明治6年)の10月1日に太政官布告が制定され、公式の書類に実印を使用するようになったことから制定されました。

それまでは今でいう母印のような使い方をする爪印などが主流でしたが、契約書などの重要書類により高い信頼性を持たせるために実印が使われるようになったと言われています。

8月5日「はんこの日」

毎年8月5日は、山梨県甲府市の印判総合商社であるモテギ株式会社により登録された「はんこの日」です。
はん(8)こ(5)と読めることから制定されました。

印鑑が身近なものとなり、その重要性を伝えると同時に普段使っている印鑑の見直しを促進することを目的として制定されたと言われています。

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