神棚の処分方法と料金、神社で魂抜きは必要?お札・お供え物の処分方法も

神棚 コラム
  • 古い神棚を処分したい
  • 自宅の建替え・引越しを機に神棚を買い換えたい

などの理由で、神棚の処分方法に困っている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、正しい神棚の処分方法と、神棚供養を依頼できる場所・費用について、詳しくご紹介します。
神様への感謝の気持ちを込めて、神棚を丁寧に処分しましょう。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

古い神棚を早く手放したい!
でも、近くにお焚き上げを依頼できる神社がない…

そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。

神社のお焚き上げなら、神棚を箱に入れて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月でお焚き上げしてもらうことができます。

神社のお焚き上げ の特徴・メリット
 送料無料
神鏡・瓶子・皿など不燃物も受付可能
御札・しめ縄もまとめてお焚き上げ可能
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クレジットカード、オンライン決済可

近くにお焚き上げを依頼できる神社がない、古い神棚を手放したい方はぜひ活用してみてください。

 

神棚の処分方法

神社 賽の河原

神棚には「魂が入っている神棚」と「魂が入っていない神棚」の2種類あります。
魂が入っているかどうかによって、処分方法が異なります。

魂が入っている神棚の場合

神棚を自宅に置く際、神主さんや神職の方に正式にお願いして、魂入れをしてもらっている場合があります。

魂入れを行なっている神棚を処分する際には、お焚き上げや魂抜きをしてもらう必要があります。

お焚き上げや魂抜きをすることで、神棚に宿っている神様を供養することができます。

魂が入っていない神棚の場合

神棚を設置する際に魂入れの儀式を行なっていない場合、神棚に神様は宿っていませんので、そのまま処分することができます。

しかし、「ごみとして処分すると罰が当たるのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
その場合は、神社でお焚き上げしてもらいましょう。

 

神棚処分の料金・費用相場

神棚の主な処分方法と費用相場は以下の通りです。

それぞれのメリット・デメリットは後ほど詳しくご紹介します。

神棚の処分方法 費用の相場 詳細
神社の納札所に納める 1,000円~ 神社によっては、神棚も受け付けている場合もあります。料金は神社によって異なります
神社のどんど焼きに持ち込む 1,000円~3,000円程 受付方法や神棚も可能かなど、神社によって異なるため、事前に確認が必要です
神社でお焚き上げしてもらう 5,000円~数万円 費用は神社により異なります
神棚・仏壇仏具の販売店に引
き取り依頼
5,000円~3万円程 神棚などの取り扱い店では、古い神棚の引き取
りも受け付けている場合があります

 

魂が入っている神棚の処分方法

神社に「魂抜き」を依頼する

神社 供養 お焚き上げ

新しい神棚を自宅にお祀りする際、神主さんや神職の方に来ていただく、または、神社に神棚本体と付属品を一式、神社に持ち込んで祈祷していただく「魂入れ」を行なった神棚を処分する際には、魂抜きの儀式を行う必要があります。

魂抜きとは「神棚におられる神様にもともとの場所に戻ってもらう」という考え方をもとに行われるお祓いのことです。

魂抜きは魂入れと同様、神主さんや神職の方に依頼します。

魂入れ・魂抜きの儀式は、新築・建て替え・引っ越し等のタイミングで神棚の場所を変える際に都度行います。

魂抜きのお布施の相場は?

魂抜きを必ず行わないといけないという決まりはありませんが、費用が高額というわけではないので、魂抜きを行うことをおすすめします。

魂抜きの相場は、地域や依頼するお寺や神社によって異なりますが、3,000円~12,000円の間が一般的です。

 

魂が入っていない神棚の処分方法

神社で供養・お焚き上げしてもらう

神社

  • 処分のみ(買い替えの予定はない)
  • 近くに神棚を受け付けている納札所がない
  • どんど焼きへの持ち込みができない
  • 神棚を丁寧に処分したい

といった場合は、通年でお焚き上げ供養を行なっている神社に直接依頼する方法もあります。

中には郵送で受け付けている神社もあります。近くにお焚き上げを受け付けている神社がない場合は、郵送でのお焚き上げを検討しましょう。

供養お焚き上げ料金は神棚のサイズによって異なりますが、5,000円〜3万円程度が相場となっています。

陶器・金属製など不燃性の神具は受け付けていない神社が多いため、必ず事前確認するようにしましょう。

 

不用品回収業者・遺品整理業者に依頼する

遺品整理 不用品回収

引っ越しや遺品整理などで、神棚以外にも複数の不用品があるときにおすすめの処分方法が、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼する方法です。
神棚のサイズが大きく、運びづらいという場合にもおすすめです。

デメリットとしては、費用が他の方法よりも上がることです。神棚だけであれば、サイズによっては、1,000円~処分することもできますが、複数の不用品がある場合は、必ず見積もりを取るようにしましょう。

中には無料で供養サービスを行っている業者もあるので、事前に確認すると良いでしょう。

 

神棚の販売店で引き取ってもらう

経年劣化のため神棚を新しく買い替える場合は、古い神棚の引き取り行なっている販売店もあるので相談してみましょう。

神棚や神具をきちんと供養してから処分してくれる販売店もあり、安心して処分することができます。

引き取りサービスの費用は、5,000円~3万円が相場となります。

中には引き取りのみを受け付けている販売店もありますが、買い替えと同時に引き取ってもらう方が費用は安くなります。

神棚のサイズや設置状況によっては、追加費用が発生する場合もあるため、事前に見積もりを取るなどして確認しておきましょう。

 

神棚を送るだけで完結!「神社のお焚き上げ」がおすすめ

神社のお焚き上げ

  • 古い神棚をいますぐ処分したい
  • 近くに返納・お焚き上げできる神社がない

という方におすすめなのが、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)が行っている郵送お焚き上げサービス「神社のお焚き上げ」です。

サイトから「お焚き上げキット」を購入し、神棚を箱に入れて送るだけ。
「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月でお焚き上げしてもらうことができます。
申し込み手順は以下の通り、

  1. 公式サイトから「お焚き上げキット」を注文
  2. キットが自宅に届いたら、箱に神棚を入れて送る
  3. 神社でお焚き上げが行われる
  4. お焚き上げ完了後、「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」が届く

送料は神社が負担してくれるほか、支払いにはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済も利用可能です。

「お焚き上げキット」は物のサイズに応じて様々なプランがあり、神棚の大きさにもよりますが、3辺(高さ/幅/奥行)の合計が100m以下の場合、「ボックスタイプ」のキットで7,480円税込〜依頼することができます。

個数制限はなく、規定サイズ内であれば神棚以外の神具(神鏡・瓶子・皿など)や、御札・しめ縄なども一緒にまとめて送ることができるので、神棚一式を処分したい方におすすめです。

お近くにお焚き上げを依頼できる神社がない方は、ぜひ利用を検討してみてください。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

 

比較的安く神棚を処分する方法

神社の納札所に納める

神社 お参り 参拝

神棚を最も手軽に処分する方法として、神社の納札所に納める方法があります。
納札所は、返納所・古札納所・古神札納所など、神社によって呼び名が変わる場合があります。

納札所は基本的にお神札(お守り・御札)を返納する場所ですが、神社によっては神棚も受け付けている場合があります。

費用は賽銭箱に気持ちを納める場合と、神棚のみ1,000円〜で受け付けている場合とがあり、神棚のサイズによっては別途「初穂料」を納める必要があります。

神棚、祭器具(神具)なども神社によっては、納札所に持ち込むように指示される場合がありますが、お札やお守り以外の返納を受け付けていない神社もあるため、事前に確認するようにしましょう。

また、神道系の新興宗教を含む異宗教の祭壇は、受け付けていない神社がほとんどですので注意しましょう。

 

「どんど焼き」に持ち込む

どんど焼き

毎年1月15日の小正月、全国の神社では「どんど焼き」が行われます。

どんど焼きとは、絵馬やお札、正月飾りなどを燃やして天に返す儀式です。地域によっては、「左義長(さぎちょう)」と呼ぶこともあります。

一般家庭にあるサイズの神棚であれば、「どんど焼き」に出すことができます。ただし、サイズが大きいものは出せない場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

どんど焼きは年に1回しか行われていないため、年末年始にタイミングを合わせて処分する必要があります。

また、陶器・金属製など不燃物でできた神具は出すことができません。

どんど焼きの費用(焼納料)は神棚の大きさにもよりますが、1,000円~3,000円が相場になります。

 

燃えるゴミ・粗大ゴミに出す

魂が入っていない神棚であれば、一般ごみとして処分しても良いという考え方もありますが、神棚は神様をお祀りしていた場所ですので、極力、近くの神社で返納・お焚き上げすることをおすすめします。

袋に入るサイズであれば可燃ごみとして処分可能ですが、1辺が30cm以上(一部自治体では50cm以上)の神棚は、粗大ゴミに分類されます。必ず自治体のルールに従って処分してください。

 

神棚を処分するタイミング

購入から5~10年程経過した場合

一般的に神棚のほとんどが木材で作られています。

そのため、5~10年ほど経過すると、経年劣化によって傷んだり汚れたりしてきます。自然と壊れる場合もあります。

見た目には分かりにくいことも多いので、基本的には5年くらいを目安に買い替えることをおすすめします。

5年経過しなくても、木材に傷や傷みがある場合や掃除をしてもきれいにならない汚れが目立ってきたら、古い神棚を処分して、新しい神棚にするタイミングです。

 

引越し・新築・改築のタイミング

引越し・新築・改築など、新生活をスタートさせるときも、神棚の処分・買い替えを検討する良いタイミングです。

古い神棚から新しい神棚にすることで、気分も新たにスタートを切ることができるでしょう。

新築・改築など住居が新しくなった際には、神様が住んでいる神棚も同時に新調することをおすすめします。古い神棚は処分して、新しい神棚とともに新生活を始めましょう。

 

式年遷宮や神事のタイミングに合わせて

神社 神主 巫女

伊勢神宮などで行われている「式年遷宮(しきねんせんぐう)」とは、20年に一度、社殿と神宝を新調して、大御神にお遷り願うという神事で、神宮最大のお祭りです。

伊勢神宮が式年遷宮を行う理由は、「神様のいる場所は常に清浄であるべき」という考え方が神道にあるためです。

式年遷宮などの神事が行われる時期も神棚を新調するのに適したタイミングです。その場合、今までの神棚よりも大きいサイズにすることが多いです。

 

気分を切り替えたいとき

経年劣化や転居の有無に関わらず、気分を入れ替えたいときなど、心境の変化と共に神棚を新調して構いません。

自分自身や家族、周りの人に悪いことが連続して起きていたり、大きな病気や事故などに見舞われたなど、運気を変えたい時も神棚の替え時です。

新しいビジネスを始める、独立するなど、新しいことに挑戦したい時にも神棚の新調を検討すると良いでしょう。

 

新しい神棚に交換する際の手順

古い神棚を処分して新しいものに交換する場合、今お祀りしていることお札はそのまま使うことができます。神具も使えるため、神棚だけを処分することになります。

心機一転、お札や神具も買い替えたいという場合は、同じタイミングで交換しても問題はありません。

神棚の交換手順

  1. 今までお世話になった神棚は、事前に掃除しておく
  2. 神棚にお参りし、お札や神具、お供えを取り外し、棚板から下ろす
  3. 神棚を処分する
  4. 新しく購入した神棚を自宅に設置する
  5. 神棚にお札を納め、神具やお供えを設置する

買い替えの場合の神棚の処分は、新しく神棚を購入する販売店に依頼すると便利ですが、可燃ごみ、神社に持ち込むなどの方法で処分することもできます。必要であれば、事前に魂抜きをしておきましょう。

また、新しく設置する神棚に魂入れをする場合は、神主や神職の方に来てもらって行うようにしましょう。神社に持ち込んで、魂入れをしてくれるところもあります。

 

神棚を処分する前にやるべきこと

お札を授かった神社に返納する

御札 返納

神棚に祀っていた神札(お札)を返納する場合、その神札をいただいた神社にお返しします。

神札をいただいた神社に参拝して、「納札所」や「古札納所」と呼ばれるところに納めます。「納札所」や「古札納所」がない場合は、社務所で聞いてきましょう。

返納した神札は、お焚き上げをして供養してくれます。近くの賽銭箱に、お焚き上げ料として賽銭を納めますが、目安となる費用は、神札をいただいたときの料金と同額くらいです。

お札を授かった神社への返納が難しい場合

神札(お札)を返納する場合、いただいた神社に直接返納するのが基本ですが、遠方などの理由で、難しい場合は、神札をいただいた神社に「郵送」して返納することもできます。

ただし、郵送での返納は受け付けていない神社もあるため、事前に神社に問い合わせして確認しておくことをおすすめします。

郵送で返納する際は、白い和紙で包む、または白い袋に入れます。封筒の表書きに「お焚き上げ希望」と記します。感謝の気持ちを添えて送ると良いでしょう。

返納料(お焚き上げ料)を同封する際は、現金書留で送るようにしましょう。

榊を処分する

神棚にお供えしている榊は、毎月1日と15日に交換するのが一般的ですが、神棚を処分する場合は、この日程でなくても処分しておきます。

処分方法は、燃えるゴミで出すこともできますが、気持ち的に楽なのであれば、神社でお焚き上げしてもらいましょう。

川や海に流したり、庭の土に埋めるなど、自然に還す方法は、昔はよく使われていた方法です。

燃えるゴミに出す場合は、塩で清めて、白紙に包んで処分するようにしましょう。

お供え(米・塩・酒など)を処分する

米、塩、酒などの神様へのお供えのお下がりは「撤下神饌(てっかしんせん)」とも呼ばれています。

「撤下神饌(てっかしんせん)」には、神様の神気が宿っており、とても縁起の良いものとされています。

そのため、普段から傷まないうちに下げるようにして、処分せずに料理に使用するなどしていただくことがマナーです。

神棚を処分するときだけでなく、定期的に下げるようにし、ありがたくいただくようにしてください。

神具(陶器類・金属類・神鏡)を処分する

神棚と一緒に飾っている神具は、陶器や金属類でできているため、神社の納札所やどんど焼きに持ち込むことができません。

処分する場合は、自治体のルールに従って、不燃ゴミとして処分することができます。

神具以外にも、サイズが大きい神棚や複数の不用品がある場合は、まとめて不用品回収業者や遺品整理業者に依頼することも可能です。

 

神棚を処分する際は、綺麗な状態にしておこう

神棚

神棚を処分する前に、今までの感謝の気持ちを込めて掃除をし、きれいにしておきましょう。

神棚を掃除する前は、手を洗い、口をすすぎ、感謝の気持ちを込めてお参り(2礼2拍手1礼)を行います。

神棚・神具を丁寧に下ろし、ホコリをハタキやブラシで掃除し、仕上げに乾いた布で拭きます。

神具は素材によって扱い方が異なりますが、これらもホコリを払い、拭き取るなどしてきれいに掃除します。

お札を取り出すときは、神様に息を吹きかけないよう、和紙を口にくわえながら取り出すようにしましょう。

神社のお焚き上げ_お焚き上げ

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