「人形供養」は、雛人形や五月人形など、長年生活を共にしてきた人形・ぬいぐるみへ感謝の気持ちを込めて、神社やお寺で供養する宗教儀式です。
日本では古くから「人形には魂が宿る」と信じられており、通年で人形供養を受け付けている神社・お寺の他に、1年に集まった人形を盛大に供養する「人形供養祭」や「人形感謝祭」を開催している寺社もあります。
本記事では、曩祖八幡宮の「筑前人形感謝祭」をはじめ、福岡県で人形供養ができる神社・お寺、人形供養祭・感謝祭の開催情報をご紹介します。
近くに人形供養を依頼できる神社・お寺がない!
でも、一日も早く人形を手放したい…
そんな方におすすめなのが、「神社のお焚き上げ」サービスです。
神社のお焚き上げなら、人形を箱に詰めて神社に送るだけ。
日本三大稲荷の一つに数えられる祐徳稲荷神社で、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。
✅ ガラスケースなど不燃物も受付可能
✅ 人形以外も受付可能
✅ クレジットカード、オンライン決済可
寺社への持ち込みが面倒な方、今すぐ人形を手放したい方はぜひ活用してみてください。
福岡の人形供養・感謝祭 開催情報
「筑前人形感謝祭」曩祖八幡宮
飯塚市にある曩祖八幡宮では、毎年5月第2日曜日の母の日に、役目を終えたお人形などを1週間ほど祭壇に飾ってお披露目し、供養する「筑前人形感謝祭」を開催しています。
九州各地から寄せられた1万体を超える人形・ぬいぐるみが境内の祭壇に展示され、夜間はライトアップも行われます。
開催日時 | 5月の第2日曜日 |
受付方法 / 日時 | 持ち込みは当日の午前10時まで受付 |
供養料 | お気持ち(3,000円〜) 雛壇一式:5,000円〜 |
注意点 | 人形は段ボール箱やビニール袋にまとめて社務所まで持ち込むこと |
曩祖八幡宮
住所:〒820-0069福岡県飯塚市宮町 2-3
公式HP:https://nouso.or.jp/
「人形供養祭」惣社宮
中間市にある惣社宮では、毎年5月中旬に「人形供養祭」が執り行われます。
基本的には当日持ち込みとされていますが、都合のつかない方は、お札所にて預かってもらうこともできます。
開催日時 | 5月中旬 |
受付方法 / 日時 | 当日持ち込み 事前札所預かりは午前9時〜午後3時まで受付 |
供養料 | 決まりはないが、3,000円~10,000円程度が妥当 |
注意点 | ガラスケース、ぼんぼり、屏風といった付属品は受付不可 |
惣社宮
住所:〒809-0032 福岡県中間市中尾1丁目4-3
公式HP:https://sosyagu.tukise.com/
「星まつり・護摩供養」方廣山景福寺
景福寺では毎年節分の2月3日に「星まつり」と護摩供養を行っています。
星まつりは、星に「除災与楽」を祈る法会で、御祈祷を依頼された方々の名前を読み上げつつ御祈祷します。
護摩供養は古札、神棚、その他持ち込まれたものに火をくべ供養する儀式で、人形の持ち込みも可能となっています。
開催日時 | 毎年2月3日 |
受付方法 / 日時 | 持ち込みのみ |
供養料 | お問合せください |
注意点 | お問合せください |
景福寺
住所:〒807-1306 福岡県鞍手郡鞍手町古門113番地
公式HP:https://keifukuji.or.jp/
「人形供養」祥勝院
博多駅から徒歩10分圏内にある祥勝院では、毎年12月の第2土曜日に「人形供養」が開催されています。
祥勝院は1312年に創建された臨済宗東福寺派の寺院で、博多人形の創製者として有名な江戸時代の名工、正木宗七(四代目)の作である延命地蔵尊像がここで発掘されたのを機に、1979年から人形供養を開催するようになりました。
人形供養は博多人形商工業協同組合の主催で行われ、供養の対象は博多人形・日本人形のみ、受付は当日持参のみとなっています。
開催日時 | 毎年12月 第2土曜日 |
受付方法 / 日時 | 当日会場に持参 |
供養料 | お気持ち |
注意点 |
|
祥勝院
住所:〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目7-38
公式HP:https://hakata10you.com/kamamoto/kuyou.htm
「お雛様里親探し」日吉神社
日吉神社で毎年3月の最終日曜日に開催される「おひな様里親探し」は、1996年から柳川雛祭り実行委員会の主催により開催されている行事です。
一般的な人形供養とは少し趣旨が異なり、古くなった雛人形や遊ばなくなったぬいぐるみなどを持ち寄り、引き取り手を探すという内容になっています。
集まった人形やぬいぐるみは、欲しい人に譲渡され、譲渡先が見つからなかった人形は日吉神社でご供養・処分されます。
開催日時 | 3月の最終日曜日 |
受付方法 / 日時 | 当日開催時間までに会場に持参 |
供養料 | お気持ち |
注意点 | お問い合わせください |
日吉神社
住所:〒812-0015 福岡県福岡市博多区山王1丁目9-3
公式HP:https://www.facebook.com/sagemonmeguri
人形供養は「神社のお焚き上げ」がおすすめ
処分するのに罪悪感がある人形・ぬいぐるみ。
近くに人形供養を受け付けている神社・お寺がない場合や、様々な事情で持ち込みが難しい時には、祐徳稲荷神社が行なっている「神社のお焚き上げ」サービスがおすすめです。
「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)では、通年で郵送での人形供養を受け付けており、サイトから「お焚き上げキット」を購入し、人形・ぬいぐるみを箱に入れて送るだけで、最短1.5ヶ月で供養・お焚き上げしてもらうことができます。
申し込み・供養の流れは以下の通り。
- 「お焚き上げキット」をサイトから購入する
- キット(返送用伝票)が自宅に届く
- 人形・ぬいぐるみを箱に入れて神社に送る
- 神社で供養・お焚き上げが行われる
- お焚き上げ完了後「ご祈祷動画」と「お焚き上げ証明書」がメールで届く(郵送も可)
送料は神社が負担してくれるので無料です。支払いにはクレジットカード、Amazon Payなどオンライン決済も使えます。
キットは様々な種類が用意されており、人形・ぬいぐるみ本体のみを供養したい場合は「人形供養キット」(14,900円〜)がおすすめです。
個数制限はなく、規定サイズ 3辺合計(高さ/幅/奥行き)200cm)以内なら、何個でも箱に入れて供養を依頼できます。
また、ガラスケース付きの人形や、雛壇、屏風、道具類など人形以外のものも供養を依頼したい場合は、「ボックスタイプ」のキット(7,480円〜)がおすすめです。
こちらのキットは人形類以外も送ることができるので、古いお守り・御札、遺品など、処分に困っているものがあれば一緒に送りましょう。
他の寺社では不燃物を受け付けていない場合が殆どですが、「神社のお焚き上げ」サービスは不燃物も受け付けているので、分別せずそのまま送ることができます。
供養したい人形・ぬいぐるみがある方はぜひ活用してみてください。
通年で人形供養ができる福岡の神社・お寺・お店
和布刈神社
九州の最北端に鎮座する和布刈神社は、天照大神を祀る神社で、創建は約1,800年前にまで遡るとされています。
海峡の守護神として崇敬を集め、1336年には足利尊氏が、1394〜1428年には大内義弘が、1575年には仁保常陸介などが、諸社殿の修築造営を行ったと伝えられています。
現社殿は、1767年に小倉藩主小笠原忠総によって再建されたもので、毎年旧暦元日の早朝に行われる「和布刈神事」は、1958年に福岡県指定無形民俗文化財に認定されました。
和布刈神社では、大切に使ってきたものや家族の遺品などを供養する「思物供養」を通年で受け付けており、郵送での依頼も可能となっています。
受付方法 / 日時 | 随時 |
開催日時 / 頻度 | お問い合わせください |
供養料 | 小(3辺合計100cm未満):3,000円 中(3辺合計150cm未満):5,000円 大(3辺合計200cm未満):7,000円 |
注意点 | 生もの・液体物・御位牌は預かることができません |
和布刈神社
住所:〒801-0855福岡県北九州市門司区門司3492番地
公式HP:https://www.mekarijinja.com/
人形を送るだけ「神社のお焚き上げ」に依頼しよう
雛人形・五月人形などの節句人形は、お子さんの厄除けとしての役割もあることから、役目を終えた人形は感謝の気持ちを込めて供養するのが良いと言われています。
処分に抵抗のある人形・ぬいぐるみは、人形供養をして気持ちよく手放しましょう。
近くに人形供養を行なっている神社・お寺がない場合、人形供養への持ち込みが難しい場合は、ぜひ「神社のお焚き上げ」サービスの利用を検討してください。
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